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2011年5月28日 - 不定期連載 内視鏡の上手な受け方 その1

病院勤務時代に作成していたブログを、クリニックバージョンに手直しして不定期ですが掲載して行きます。
他のページと同じで、字ばっかりですいません。

 胃腸の具合が悪かったり、あるいは健康診断で要再検査となった場合、消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラや大腸カメラが必要となります。ごく一部の例外を除いては、外来で検査の予約を行い、こまごまとした指示を受け、当日迄不安な日々を過ごすことになります。
 カメラを受けた事のある人ならまだしも、ただでさえ不馴れな病院に行って、色々恐い事を説明された挙げ句、訳もわからぬまま同意書にサインをし、これで良かったのかと振り返る間もなく、検査手順の説明が始まります。薬の説明から始まって、食べて良いものいけないもの、指定の時間に来て下さい、下剤のある時は薬の飲み方はこれこれで、と気が付いたら、色々紙を渡されて束にして握りしめたまま帰途につき、自宅で書類とにらめっこすることになります。



 しかし、この一連の作業のポイントは、胃カメラでは、抗凝固剤(血をサラサラにする薬)を内服中の人は、指定の期間中止する事、検査当日は絶食で来院することの2点(昼からの胃カメラの場合は、朝食は軽くOKです。昼食は、抜きです)。大腸カメラの場合でも、これに下剤の内服が加わる程度です。なのに、テンパってしまう。何故か。手順を知らないので、言われた事を丸覚えしようとするからです。作法が判れば何となくイメージが湧き、直前にパニックにならずに済みます。次回以降に手順を披露します。お楽しみに。

 さて、余談ですが、医療用内視鏡の分野ではオリンパス社とフジノン社が2大勢力となっています。どちらかが優れているといった訳ではなく、単純に画像の好みで採用されています。当院ではオリンパス社製の内視鏡を用いています。