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2014年6月15日 - 血圧のお話

最近、血圧の基準が変わったと新聞・テレビで報道されておりますので、ここら辺で血圧のお話を。

降圧目標は確かに緩くなりましたが、そんなに大喜びするほどの大改定ではありません。若年・中高年の診察室血圧は140/90で、後期高齢者の診察室血圧が150/90までと僅かに緩くなった程度です。糖尿病や腎障害のある人は、130/80と今まで通り厳しいです。

img_arashio[1]基準が上下しても変わらず大事なのは、禁煙と減塩です。ではどれくらい減塩?1日10gまでにしましょう。手元にカレーヌードルがあったので成分表を見てみると、食塩4.6g!! とんでもない量です。まめに食品成分表を見てみましょう。恐ろしく塩分摂取していますよ。

減塩も大事なのですが、ガイドラインでは今後は家庭血圧を重視するような方向になっております。そこで、家庭血圧の測り方について。

理想的には朝夕2回の測定なのですが、面倒な人は朝だけでも。

意・寒冷・イライラは血圧を上げてしまいます。そして食後・入浴後・飲酒時は血圧が下がります。従って、朝測るときは起床後1時間以内で排尿後、朝食前で椅子に座ってあまり前かがみにならない姿勢で測りましょう。血圧計は動脈の脈波を感知して測定するので、手首よりも肘で測る血圧計の方が正確です。

日本では、脳梗塞が心筋梗塞の3-5倍多いと言われております。にもかかわらず、血圧が140/90までにコントロールされている人は3割とか4割と云われております。皆さんマメに測って血圧を下げて脳梗塞の予防に努めましょう。

参考文献;ドクターサロン vol58,368-372,2014.