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新着情報一覧

2017年10月18日 - 書評のコーナー ~その41~

医学・医療ものの漫画は数多ありまして、最近の作品でも病理の医師を主人公にした「フラジャイル」、麻酔科の若手女医さんを主人公にした「麻酔科医ハナ」、放射線部を舞台とした「ラジエーションハウス」などなどありますが、なかでも一番変わった作品をご紹介。 「はたらく細胞」。主人公は白血球や赤血球たち。舞台は当然、体の中です。血管の中を流れる赤血球が細菌に攻撃されて、それを白血球が助けるといった ...続きを読む

2017年9月25日 - 書評のコーナー ~その40~

うーん。半分は米倉涼子主演DoctorXの宣伝の本でした。どうやら著者はDoctorXの制作協力をしている麻酔科の女医さんの様です。仕事の出来る麻酔科医アピールは半端ではないです。徹頭徹尾お金の話で、題名に偽りなし。そして仕事のできない9時5時の女医さんには滅法厳しい意見が出てきます。みんな思っているけど口に出せないことを堂々と書いています。医者の世界であるあるの連続です。 月の時間 ...続きを読む

2017年5月16日 - 書評のコーナー ~その39~

覚えていますか、グリコ・森永事件。かれこれ30年にもなります。この事件をもとに作られた小説ですので、記憶が薄らいでいる人へまずは概要を。 ことの発端は、江崎グリコの社長誘拐事件から始まります。荒い手口で社長を誘拐して身代金を請求。しかもその請求額がとんでもない量で(現金10億円と金塊100kgと、とても運べない重さ)、当然身代金引き渡しは不成立。一方社長はというと、大阪のとある河川敷 ...続きを読む

2017年4月20日 - 書評のコーナー ~その38~

先日酷評した「ひとでなし;金剛界」の続編でも出ていないか検索したところ、この本が見つかりました。「ひとでなし」がいまいちだったので、新シリーズ刊行かと思っておりましたが、何と2014年の作品。自称京極フリークの私が恥ずかしながら見逃しておりました。 本の構成的には、いつもの長編ではありません。短編集です。短編と云ってもそこそこのボリュームです。主人公は、とある古本屋の主人。というと京 ...続きを読む

2017年3月15日 - 書評のコーナー ~番外編(すこしくどい漫画論)~

今までこのコーナーでは漫画は扱ってきませんでしたが、実は漫画も相当大好きなのです。取り上げなかった理由としては幾つかありまして、一般に漫画が小説よりも格下に見られていることがまず挙げられます。電車内で漫画を読んでいると、何か見下すような目で見られます。特に紙媒体で読んでいると顕著です。被害妄想かもしれませんが。実際の所は、漫画でも十分教養の糧になるものもあれば、逆に小説でも読むに堪えない駄文もたく ...続きを読む

2017年1月18日 - 書評のコーナー ~その37~

新刊が出たとの事で喜び勇んで読んでみましたが、残念ながら美味しくありませんでした。今までの作品に大きなハズレがなかっただけに残念です。  鴨川ホルモーしかりしゅららぼんしかりプリンセストヨトミしかり、今までの万城目ワールドは、実在の場所や建物に馬鹿馬鹿しくもあり得ないような仕掛けを施して独自のワールドを展開してゆく手法だったのですが、今回は何から何まで読者にとっては架空の場所。とある市街地 ...続きを読む

2016年12月14日 - 書評のコーナー ~その36~

芥川賞を取ったと云う事なので、早速読んでみました。一般に、「私は仕事人間だから…」という台詞を耳にするのでその類の意味でのコンビニ人間かと思っていましたが、全く違いました。良い意味で裏切られました。この主人公は、コンビニが生活のすべてであり、社会規範でもあり、思想・趣味等を形成する諸々の全てでありました。コンビニなくして生きられないというレベルではなく、コンビニなくしては社会生活をはじめ人 ...続きを読む

2016年11月12日 - 書評のコーナー ~その35~

禅の教室 曹洞宗の僧侶が講師で、禅を齧り始めたばかりの詩人が生徒役。対話形式で、難しい禅用語はなるべく使わず禅の世界を解く。といえば聞こえは良いのですが、講師役の僧侶は、東京大学大学院に在籍中に30歳を目前にして禅に目覚め、美方郡の安泰寺という禅寺で修行と得度。しかもその禅寺はかなり変わっていて、電気ガス等々のインフラ以外のコメや野菜は基本的に自給自足。そこで5年修行したのちに渡米。アメリカ ...続きを読む

2016年10月23日 - 書評のコーナー ~その34~

なぜ日本人は賽銭を投げるのか ~民俗信仰を読み解く~ 難解な書籍でした。10年ほど前に、タイトルに惹かれて購入。しかしながら何を書いているのか途中で解らなくなり読み切れず。神社検定を取得して、それなりに知識も増えたので再チャレンジしてみました。 一言でいうと、新書の形をした教科書でした。民俗学に興味があり、且つそれなりの素養がないと途中で挫けます。ひとつひとつ深く掘り下げて解説 ...続きを読む

2016年9月30日 - 書評のコーナー ~その33~

「風太郎」を「ぷうたろう」と呼ばせるところからして、相変わらず巫山戯た小説を予感させますが、なかなかどうして立派な小説でした。何かしら賞を狙っているのでしょうか。 冴えない主人公に強いライバル、風変わりな友人にそしてマドンナの登場。王道です。今回は忍者が主人公なのでどうなのかなと思っていましたが大丈夫でした。のっけから万城目ワールド全開です。ぼーっと読んでいると置いて行かれます。風太 ...続きを読む